会員ログイン(会報)

経済トピックス
ドイツの産業用ロボット大手・クーカ社買収の教訓

今回のコロナ禍を機に対中関係が経済・産業レベルでも議論されている中、ドイツの経済誌WirtschaftsWocheが2020年5月22日号でKuka(クーカ)社の例を取り上げている。同社が2016年に、ドイツ・米国両政府の認可のもと、中国の家電大手・美的集団(Midea社)に買収された時には、国内外で驚きの声が上がった。これをきっかけに先端技術流出などへの懸念が高まり、ドイツ政府は外国企業によるドイツ企業買収に関する規制を強化し、その後には実際の却下例も出ている。しかも買収後のクーカの経営・業績は決して順調ではなく、その意味でもこのケースはドイツにとって1つの警告・教訓例となっている。

続けてお読み頂く場合は、ログインしてください。